昨日も、忙しい外来を済ませると2例の手術が待っていました。
2例目は、東京から来られたアルコール性肝硬変患者さんでした。
東京の有名病院で、小肝癌の治療を受けておられます。
アンギオCTしますと、2個の小さい、CTAP,low, CTHA,highの
結節が見られます。シングルレベルダイナミックCTしますと
コロナが見られません。アルコール性過形成結節の可能性が
高いようです。

患者さんに説明し、良性の結節のようです。今回は治療せず
経過を見ることにしますと説明しますと喜んでいられました。
アルコール性肝硬変の場合、肝癌に良く似たアルコール性過形成結節が
出ることが多いのです、肝癌の診断は慎重にしないといけません。
肝癌の場合、シングルレベルダイナミックCTで真ん中から染まり
辺縁がリング状に残り(コロナ)が見られ、消えていくという
特徴的な像が見られます。
これが見られないと、アルコール性過形成結節の可能性が高く
経過を見た方が良いのです。禁酒して数年たつと消えていきます。
アルコール性肝硬変の場合肝癌の診断は慎重にしないと
いけません。
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