2009年2月、早期肝がんの国際的コンセンサスが
Hepatologyに発表されました。
日本の神代先生を始めとする世界の肝臓病理学の大家達が
約10年討論されて、発表されたのです。
それによると、肝硬変の結節は
再生結節,異型結節(low grade, high grade)、早期肝がん,
肝癌とに分類する。
早期肝がんの特徴として、間質浸潤(門脈域への癌の浸潤)が
重要であり、異型結節high gradeと早期肝がんの細胞構築は
おなじである(Pathology of Hepatocellular Carcinoma、神代著)
また、私の研究では、115個の2cm以下の肝癌のうち
早期肝がんは、たった8個しかなく、0.8~5.5年で
典型的肝癌になり、その間転移をしませんでした。
残りの107個は、どんなに小さくても、
始めから典型的肝癌でした。
早期肝がんは、境界不明瞭な結節で門脈内に浸潤があり動脈新生が無いものですので
CTAPでは灰色になり、CTHAでは白くなりません。


これらのことは、重要で、このことを
きちんと理解しておかないと、がんでないものを治療したり
誤解を招く研究になったりします。
早期肝がんについては、どのように診断するのか
どのようにあつかうか、日本中、いや世界でも
きちんと検討する必要があります。
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