ガンちゃん先生は、今日はニコニコです。
一昨日久しぶりに私の患者である、Kが診察に来ました。
Kは現在、60歳、
今年長年務めた会社を無事に退職します。
Kとの出会いは、38歳の時、強い腹痛を訴え、
黄疸もあり、私のところにやってきました。
CTとエコーで確認すると、
大きな肝ガンがS8(肝臓の右上の方)にあり、
胆管(胆汁の流れる管)を肝ガンが閉塞しており、
黄疸が5.4mg/dlもありました。B型でした。
直ちに、肝動脈同時塞栓術(TACE)を行いましたところ、
黄疸がとれ、全身状態が改善し、
1ヶ月半後に、外科の先生に切除したもらいました。
肝ガンは、完全に壊死していました。(下記図参照)

TACE直後-CT写真


TACE後-CT写真
それから22年間、肝ガンは一度も再発することなく、
Kは現在、糖尿病はありますが、
B型も治癒し、現在も元気で医院に顔を見せてくれます。
こんな患者さんは、臨床医である、
ガンちゃん先生にとって、一番大きな「トロフィー」です。
前にお話ししましたアメリカの癌雑誌「Cancer」に
掲載されたことも、嬉しいことでしたが、
元気な肝ガンの患者を診ることは
何よりも嬉しいことです。
現在は、B型には「核酸アナログ製剤」という
良いお薬があります。
ほとんど副作用もなく、
B型ウィルスを抑えてくれます。
Kの治癒事例をヒントに、
B型の肝ガンの患者さんの治療法として、
私が行っております、「門脈・動脈同時塞栓療法(AS)」の後、
「核酸アナログ製剤」を投与しています。
また、私の別の患者である、予備校の先生Aさんは
1995年に肝ガンを切除し、
2000年に3.0cmの肝ガンを再発しました。
直ちに私が行っております、
「門脈・動脈同時塞栓療法(AS)」を行い、
「核酸アナログ製剤」を投与しまして、
今年で10年、肝ガンは再発していません。
B型もうまく行っており、
現在も予備校の先生として元気に続けておられます。
今回は治癒事例を2例をご紹介致しましたが、
すべての肝ガンの患者さんが、
このような経過をとってくれたらな~!
これが、私の夢です★
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