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おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

今回の熊本地震で感じたのは
地震に関する研究、地震に対する対策が
全く間に合っていないという事です


携帯の地震警報は進歩の一つだとは思いますが、
地震の予測は
発生確率を%でしか予測できませんし、
前震が起こり、活断層が分かった後でも、
その後の地震の発生予測も出来ません


また、地震に対する国、県、市の対策も
まだまだ万全ではありません
私もですが、個人の対策も全く万全ではありませんでした

政府は日本経済の活性化の為に、
様々な政策を通す事に躍起になっていますが・・・、
大規模な地震が起こると
そんな事は全て消し飛びます

もっと、地震研究、地震対策に力を入れる必要があると感じました

今回被害のあった熊本には
私の親戚、友人、仕事の仲間もたくさんいます
なんとかこの厳しい状況を切り抜けてほしいと願います


さて、
本日ご紹介しますのは

関東地方から岩本内科に来られた
肝臓がんの患者様です

今から、19年前に
初めて肝臓がんを発症され、
その癌はうまく治療された様で、
その後再発を認めず経過していました


今回、肝臓のS7と呼ばれる部位に
1つ 20ミリの大きさの肝臓がんは見つかりました


手術は肝硬変が進んでおり出来ず、
ラジオ波治療を勧められたところで、
岩本内科を受診して下さいました

造影CTで、
S7 20ミリ ステージ 2と 診断しました

この方の問題点は、
腎機能が悪く造影剤があまり使えない事です

治療前Angio
血管造影を行い、
癌の血管を同定します
マイクロカテーテルを用いて
癌の腫瘍血管まで到達します

治療前 腫瘍血管

抗癌剤とリピオドールの混和剤を
ゆっくりと流していくと、
腫瘍動脈から癌の中に薬剤が溜まり、
さらにゆっくりと薬剤を投与すると
癌のある末梢の門脈が描出されます


これが“門脈動脈同時塞栓療法”です

癌に流入する動脈と
癌から流出する門脈を塞栓することで
癌の完全壊死が得られます

周囲の正常肝臓も塞栓されてしまう危険があるので、
出来る限り治療範囲を狭くして治療します

治療後CT


治療後のCTで
完全に薬剤が貯留をしている事を確認し
終了です


造影剤の使用量も治療薬剤の混和も含めた総量で
20ml以下で治療を行いました
翌日の腎機能も悪化はありませんでした

この様に早期の段階で来られた場合の
門脈動脈同時塞栓療法は
外科切除に匹敵する事を
初代ガンちゃん先生は学術誌Cancerに
2010年に報告しています


今回の門脈動脈同時塞栓療法は
初代ガンちゃん先生も納得の治療だと思います

一人、一人の
一つ、一つの治療を
大事にして治療を行います


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