最近、新しいシステムで肝癌の手術をしています。
親カテーテルを3Frにして、子マイクロカテーテルを1.6Frにしました。
★カテーテルとは、
いろんな素材で、できている医療用の細長いチューブで、
この場合血管造影用カテーテルのことで、
造影剤などを流し入れたり、塞栓材を流したりして
血管の奥まで進めて、手術に使用しています。
目的や挿入場所によって形状や太さを変えており、
この太さ(外径)の単位がFr(フレンチ)と言い、
1Frあたり=約0.3mmですが、1.6Frはもっとも極細です。
おかげで、肝動脈の先の先まで、マイクロカテーテルが進み、
より小さな範囲の治療が出来るようになり、
それと共に、患者さんのダメージが減り、喜ばれていますし、
今まで出来なかった、肝硬変のひどい患者さんも
治療が出来るようになりました。
タイプ“イワモト“の3Frの親カテもすばらしいですし、
1.6Frのマイクロカテーテルにも感動しています。
でもこの細さには、正直参っています。


つまようじや糸と細さを比べてください。
こんなに細ければ、見えにくいですし、トルクをかけるのに
腱鞘炎がひどくなりました。
でも患者さんのためですから、昨日の手術も頑張りました!
肝臓の左、1.0cmの肝ガンです。
1.6FrのマイクロカテーテルをA2の末梢の末梢に進めて、
私の治療である「門脈・動脈同時塞栓療法」をしました。


マイクロカテーテルの先端が、見えますか??
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