昨日は、博多湾に太刀魚釣りにでかけました。
ルアーで結構な数の太刀魚が連れました。
気持ちの良い1日でした。



肝動脈塞栓術(TACE)は、世界で最も多く行われている肝癌の
治療法のひとつですが、だんだんその評価は下がってきているようです。
この治療を30年以上続けてきた私には残念なことです。
肝癌は肝動脈で栄養されドレナージ血管を通って、門脈に流れていく
という血行動態をもっていますので、肝動脈のみの塞栓ですと
門脈血流が優位になり、肝癌の辺縁部分に逆流してきたり。肝癌が
小さいと、ガンの中に門脈域が残っていたりしますので
なかなか肝癌を100%壊死にするのは難しいのです。
私が以前行っていた亜区域塞栓術でも、67%しか完全壊死はきたいできません。
油性造影剤と抗がん剤の懸濁液は、ずーっと流していくと
ドレナージ血管を通って、門脈まで流れますので、充分に門脈に
懸濁液が溜まったところで、末梢の栄養動脈をゼラチンスポンジ細片で
塞栓しますと、門脈動脈の同時塞栓が完成します。

これで、3cm以下の肝がんは90%以上が完全壊死になり、
末梢での血管に沿った治療(系統的)が、侵襲が一番少ない状態で
行うことが出来るのです。この門脈動脈同時塞栓療法は理想的な治療だと
考えております。
---------------------------------------------------------
◆ブログランキングに参加してみました。
皆様の応援がこれからの励みになりますので
よろしければ、下記バナーを1日1回、クリック頂けますと幸いです。
これからもよろしくお願いいたします。
◆にほんブログ村へ →

◆人気ブログランキングへ →


◆FC2 Blog Rankingへ →
