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おはようございます

最近、ハマっている海水魚
の飼育ですが・・
ハマり過ぎて
毎週、サンゴを買ってしまう

2代目ガンちゃん先生です (照)

本日の記事は
先日、高野山で行われた
リザーバー研究会
発表の内容にしますね


その内容は、

肝臓がんにおける肝動注化学療法のエビデンス
というテーマでした

double reservoir

肝動脈から直接抗癌剤を持続的に流す治療方法を
肝動注化学療法と言います
略して“動注”です

じつは
いまこの動注は
絶滅の危機にあるのです


というのも、
医学の発展に伴い

ネクサバールなどの
新しい薬剤が使われるようになってきました
これは素晴らしい事です

そして、これから数年のうちに
また数個の新しい薬が肝臓がんで使えるようになります

これらの新しい薬は
企業が大きな臨床試験を行って
“命を延ばす”という結論が出たために
使える様になります

これらの薬剤の効果はどんなに小さくても
客観的な効果を示す結果を持っている事になります


一方、動注は
これまで大きな試験で命を延ばす証明が出来ていません
ですので、効果が客観的に証明されていないという事になっているのです


エビデンス(根拠)だけを大切にする今の評価尺度では
動注は簡単には推奨できないのです


ですので、動注でしっかりと命を延ばしたという結果を示す必要があります

ですが、動注にも
色々なやり方があって統一されていません


他にもLow dose FP, FAIT, IAC one shotなどなど

それらの中で一番良い成績を出しているのが
(ひいき目では無くて・・客観的な数値を見てですよ)


New-FP療法

これは、私のカテーテル治療の師匠の一人、永松医師から始まった
治療方法で、私の所属する大学や
岩本内科で行っているやり方です

癌が門脈に入り込んだ進行した肝臓がん(ステージ4a)で
肝機能が良好(Child-A)の場合


未治療だと
長くみて4-6ヶ月の命

ネクサバールでは、
6-8ヶ月

New-FP療法では
25ヶ月


極めて良好な成績です
加えて、
ステージ4aでも
20%が癌が完全に無くなる状態が得られ、
癌が完全に無くなった方は5年生存が50%以上という
極めて良好な成績を報告しています


これは他の動注治療では成し得ません

それでも、
極めて良い成績であっても
エビデンス(根拠)が乏しいとなれば、
推奨される治療にはならないという・・なんとももどかしい状態です


少しでも良い治療を
困っている肝臓がんの患者さまに届けられる様に・・・


今日も
ガンばりますか


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