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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

今週も始まりました
台風も結局、それていきましたね

本日、ご紹介しますのは
関東から来られた肝臓がんの患者様

まだお若いのですが、
肝臓がんが今年の夏前に見つかりました

肝臓がんのカテーテル治療で
東日本で代表的な施設から来て下さいました

CTを見てみますと、
かなり強烈な画像でした


治療前CTAP
CADSA


肝臓の右側に20cm大
左側にも数個散らばっていて
癌が非常に大切な血管である門脈の本幹まで浸潤しています


ですが、これ程の画像でも、
臆する事はありません

前医でもカテーテルを留置して
肝動注化学療法を行っておりましたが、
効果が出ず、
途中、癌が破裂してしまいました

肝動注化学療法とは
肝臓内に動脈から持続的に抗癌剤を投与する方法です
方法論ですので、使う抗癌剤は
施設によって異なります

シスプラチンと5-FUを組み合わせたLow dose FP,
インターフェロンと5-FUを組み合わせたFAIT,
そして、シスプラチンにリピオドールを混ぜて投与し、5-FUを併用するNew-FPが主流です

岩本内科で基本的に行うのはNew-FP療法です

治療経過ですが・・
残った正常な肝臓がほとんどありませんので
癌だけを治療しないと、すぐに肝不全になってしまいます
それに、
門脈本幹が癌で閉塞してますので、広い範囲で塞栓すると
容易に肝不全になってしまいます
ですので、非常に慎重かつ正確な治療が要求されます

右IPA
LHA治療前


右下横隔動脈の癌、
左肝動脈、中肝動脈
それぞれ癌の動脈までマイクロカテーテルを挿入し、
門脈動脈同時塞栓療法
行いました


癌だけに薬剤を貯留しています

そして、右葉の20cm大の主結節には
New-FP療法です

治療後の画像を見てみますと、
門脈へ入り込んだ場所にも
白くなる薬剤が貯留している事が確認できます


治療後


これは、よく効く徴候です
そして、破裂しそうな場所にも薬剤が溜まっていますので
破裂の危険性もグッと下がったはずです

治療後翌日の採血ですが、
正常な肝細胞が壊れた事を示す数値は、
少ししか上昇しておらず、肝不全にもならずに
経過しています

まだ戦いは始まったばかりですが、
絶対に負けられません


さて、
本日もガンばりますか
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