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おはようございます。
2代目ガンちゃん先生です

昨日の記事の通り、
外来では本当に気が抜けません

単なる風邪や
お腹の風邪の中に
様々な病気が隠れていますので
しっかりとした 診たて 
重要なのです

本日、ご紹介しますのは

当院でもう5年弱
治療を続けている
進行肝臓癌の患者さんです

初代ガンちゃん先生の時代から
“門脈動脈同時塞栓療法”を行い

その都度、一度は癌がゼロになるのですが、
再発を繰り返している方です

肝臓癌は高い頻度で再発してくる癌なのです


さて、今回の状態は
胆嚢のすぐ傍に再発してきており

その周囲にも再発が見られました

治療前 CT
矢印が再発した肝臓癌を示しています

胆嚢の近傍は
肝臓癌の中でも治療に困る事が
よくある場所です


もちろん、
それぞれ再発してきた癌の
栄養動脈内に
マイクロカテーテルを挿入し
治療を行います

主結節である
胆嚢のすぐ傍の再発肝臓癌は
厄介なことに、

複数の腫瘍動脈から
血流が入っていました


結局、
一つの癌に対して、
A8の分枝
A4の分枝
中肝動脈の分枝
胆嚢動脈の分枝



・・計4本の腫瘍動脈が生えてきてましたので、
それをそれぞれ
丁寧に治療していきました

胆嚢動脈
動脈を詰める治療を行うと
胆嚢炎を引き起こす危険性がありますので、
治療するのに
大変気を使う血管の一つです

基本的には、
胆嚢動脈は
二本に枝分かれしている事が多く、
癌を栄養する動脈は、
肝床部側の末梢からくることが
多いので、
その部位まで
カテーテルを挿入し
慎重に治療すれば
胆嚢炎は回避できます

(ちょっとマニアックな話ですが・・・)


治療後の写真を見て
分かるように、

治療後 CT
矢印が治療によって薬剤が貯留した癌を示しています

胆嚢の傍の癌にも
しっかりと薬剤が貯留しているのが
分かります

そして、
胆嚢には治療薬剤は
入っていませんので
胆嚢炎も起きません

なるべく癌だけに薬剤を流すことで、
正常な肝臓の機能を
保ちながら
継続して治療ができます


それが、肝臓癌治療における
一つの大切な
ポイントです

肝臓癌治療では、
癌を治療する事は
もちろん大切な事ですが、

癌の存在する場所である
正常な肝臓を如何に
守りながら、
治療するかもとても大切な考えなのです


癌をすべて治療しても
正常な肝臓が肝不全になってしまっては
元も子もありません


バランスが大切なのです

今日は11月11日


巷では、ポッキーの日なんて言われていますが
11月11日は
沢山の記念日があるようです

ざっと調べた限り・・
電池の日、麺の日、サッカーの日
などなど30個くらい
記念日がありました

・・・まぁ、なんの記念日でも良いのですが・・
皆さんの今日の一日が
いい(11)日、いい(11)日で
ありますように・・・


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