fc2ブログ
ブログランキングに参加してます
 ガンちゃん先生が行なっている肝臓がんの治療を
 一人でも多くの人に知って頂くために、
 1日1回、下のマ-クをそれぞれクリックお願いします!

  にほんブログ村 病気ブログへ     人気ブログランキングへ     


おはようございます!
2代目ガンちゃん先生です

肝臓癌に対する
肝動脈塞栓術
腫瘍動脈を
詰めて、
癌に血流がいかない様にする
治療です

動脈を詰めるのに
塞栓物質を用います

これまで何度かご紹介
致しましたが、

塞栓物質には
古くから使われている
リピオドール+ゼラチン製剤
最近使われ始めた
DCビーズ
へパスフィア

の全部で3種類あります

使える塞栓物質が増え、
どの塞栓物質が
良いのか
現在、比較検討されているところです


岩本内科医院で行っている
“門脈動脈同時塞栓療法”
リピオドール+ゼラチン製剤
塞栓物質として使用しないと
行えません


ですので、
岩本内科医院では、
まずは
リピオドール+ゼラチン製剤を
主軸として考えています


ビーズ、へパスフィアなどの
新しい塞栓物質は
最少のサイズで
100マイクロという
大きさであり、

末梢の門脈まで流れない
と考えられています

門脈動脈同時塞栓療法では、
末梢の門脈まで流すことに
よって、
癌の完全壊死を
期待します

ビーズ、へパスフィアの
有効な点は、
肝障害が出にくい点と
抗癌剤の徐放性が高いという点です

したがって、
癌が広がっている場合、
肝予備能力が低い場合
や、

うまく抗癌剤の感受性が
当たる場合に、
効果を発揮します


今日は、
ビーズが効果を
発揮したケースの
経時的な
経過をご紹介いたします


この患者さんは
もともと治療を開始した
時点で、肝臓癌が
肝臓全体に
広がっていました

治療前
初回治療前の血管造影と治療後

リピオドール+ゼラチン製剤
使った門脈動脈同時塞栓療法を
行いましたが、

次の治療時では
大きな腫瘍は
制御できていましたが、
その周囲に広がる
小さな無数の転移巣は
むしろ増えている状態でした

そこで、
ビーズを用いた肝動脈塞栓療法に
切り替えて、
数回の治療を行いますと、
抗癌剤の徐放性が
うまく反応してくれて、

治療経過
治療経過です 黒いもやもやが癌の影です。 写真が右に行くほど、黒いもやもやが少なくっているのが分かります

まだ残ってはいますが、
転移巣の数が
明らかに減ってきています

今回はお見せしてませんが、
逆に
ビーズが効かなくて、
リピオドール+ゼラチン製剤が
効果を発揮するケースもよく見られます


ですので、
どの塞栓物質が良いかを
比較するのではなくて、

どちらも使って、
結果として、
どれくらい
治療効果が上がってくるのかを
よく検討すべきだと
思ってます。


ということで、
症例数を増やしながら、
長期的な経過をみてみようと
考えているところです

より良い治療を
総合的に、
集学的に用いて

ベストな結果を
患者さんにもたらす

これがとても大切なのです!


ブログランキングに参加してます
 ガンちゃん先生が行なっている肝臓がんの治療を
 一人でも多くの人に知って頂くために、
 1日1回、下のマ-クをそれぞれクリックお願いします!

  にほんブログ村 病気ブログへ     人気ブログランキングへ     




テーマ:
ジャンル:心と身体