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おはようございます。山口です。

「PBM:Patient based Medicine」
とても良い響きです!

根拠はもちろん大切ですが、
患者さん一人一人に合わせた
最良の医療を提供し、

患者さんの心にも寄り添える医療を提供したいと思っています。


さてさて、先日の治療は
神経内分泌腫瘍の患者さんの治療でした。

宮城県の病院で切除不能の神経内分泌腫瘍(非機能性のNET Gread2)の診断を受け、
去年の4月に当院に来られました。

当院の治療で一旦は腫瘍がなくなり、
治療前の肝臓
  ⇓
今回の検査では・・・!

その後は地元でサンドスタチンというお薬を投与され経過を見ていたのですが、
この度、残念ながら再発を起こし、
血管造影
再治療の運びとなりました。

神経内分泌腫瘍は比較的稀な病気で
一言に神経内分泌腫瘍(NET)と言っても
腫瘍自体がホルモンを分泌し、様々な諸症状が出るものもあれば(機能性NET)、
そういった諸症状が出ない腫瘍(非機能性NET) もありますし、
多様な腫瘍形態があります。

多くは膵臓消化管原発なのですが、
この方は肝原発の神経内分泌腫瘍ですので
尚のこと薬剤の効果等も未だに確率されていない状態なのです。

但し、
非常に多血性で肝内の神経内分泌腫瘍は90%が動脈と言われている為
当院で行う AS(門脈動脈同時塞栓療法)はかなり効果が期待できます。

今回の再発に対しても
しっかりと門脈動脈同時塞栓療法を施行しました。
治療後CT
一部残存している部分は次回肝機能が回復したのちに
治療を行う予定です。


今回の肝原発性の神経内分泌腫瘍に対する治療もそうですが、
症例が稀な場合
EBM(Evidence based Medicine:根拠に基づいた医療)を証明し、
ガイドライン化するのにはかなりの時間が必要です。

ですが、今回の患者さんのように、ガイドラインに載っていなくても、
明らかに一旦は治癒にまでもちこめる症例があるのは事実です。

EBMに頼り過ぎて治療の選択肢が少なくなったり、
より良い治療を選択出来なくなってしまい
目の前の患者さんを救えないのはおかしいと思うのです。


患者さんが納得できる治療結果が得られる限り!
日々日々
ガンばっていこうと思います。



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