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おはようございます。山口です。

先週の治療は肝内胆管癌の患者さんの治療でした。

任天堂の社長も胆管癌で若くして亡くなりましたが、
胆管癌の予後は
肝細胞癌と比べても非常に悪いのです。

同じ肝臓内にあるガンでも
胆管細胞癌
肝細胞癌に比べ
脈管浸潤しやすく、
脈管浸潤すると胆管が閉塞され、
閉塞性黄疸になりやすいですし、
(いわゆる全身が黄色くなって組織にもその色素沈着が起き、臓器不全になる)
転移も起きやすいのです。

そして、予後が悪いもう一つの理由は治療法が少ないところにあります。

外科切除ができれば予後も変わるのですが、
切除が出来ない場合、
その他の治療法が確立されておらず、
また、進行も早いので
切除不能胆管がんの1年生存率はわずか20%程度と言われています。

アンギオCTで肝細胞癌と胆管細胞癌を見比べてみると・・・
HCC(典型的な肝癌)は動脈造影下CTでは真っ白に写りますが・・・

CCC(肝内胆管癌)は真ん中が抜けるように映ります。
アンギオCT

つまり真ん中が抜けている=血流が少ない(??)のでカテーテル治療は向かないと思われているのですが・・・
治療後CT
治療後CT
かなりしっかり中心部までお薬が貯留しているのがわかります。

上記の治療後、
この半年間、無再発で経過をみることが出来たのですが、
やはり、そう簡単なガンではないのでこの度 再発がみられました。
アンギオCT

今回の治療は
血管が細く、かなり苦労して門脈動脈同時塞栓療法を施行しました。
治療後CT

胆管癌だとしても門脈動脈同時塞栓療法はかなりの効果が
あります。

門脈動脈同時塞栓療法でしっかりと叩いて置いて、切除に持っていくなどすれば、
切除不能だった胆管癌でも根治する可能性は出て来ます。

胆管細胞癌で苦しむ患者さんが、
もっともっと長生きして頂けるよう、
ガンばっていこうと思います。


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