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 ガンちゃん先生が行なっている肝臓がんの治療を
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みなさん、おはようございます。

2代目ガンちゃん先生です

院長が昨日の記事に書いてましたが
早速、一緒に血管造影をさせて頂きました

今回は、二人の力を合わせれば!!
という、期待がもてる症例でした

患者様は
60歳台の男性の方で

2年前に
大腸癌が見つかり手術を受けられた患者様です

手術時に、肝臓の真ん中に
ガンが見つかり
詳しく調べたところ

大腸癌の転移ではなく
肝細胞を起源とする
肝細胞癌と診断されました

肝細胞癌の中でも“低分化”と
呼ばれる性質の悪い腫瘍で、

血管造影による治療は難しいと判断された様で
ネクサバールを用いた薬物治療で経過を見られていました

肝臓癌は次第に大きく進展し

今年に入って、患者様がご自身で探されて
岩本内科医院に初めて受診されました

受診時の造影CTで

造影CT 通常の肝臓に比べ、暗くぼんやりと写っているのが癌です

肝門部と呼ばれる肝臓の中心に
10cmを超えるいびつな形の腫瘍が認められます
・・・
また、肝臓外へ突出し
主要な動脈を取り込んで
増大している状態です


通常の肝細胞癌では
白く見えるのが特徴ですが、
低分化型の肝細胞癌では、白く見えず
ぼんやりとガンの全容が把握できます

低分化型の肝細胞癌は
通常の肝細胞癌に比べ、血流が少ないのが特徴です
従って、血管造影の治療が難しくなるケースも多いのです

一度、院長先生が血管造影を行い、
数々の腫瘍を栄養すると思われる動脈に
カテーテルで挿入しましたが、
これだ!という癌の栄養動脈は見つかってませんでした

一度は探しても見つからなくても
二度探せば見つかるのでは?

一人の目ではなく、
二人の目で探せば見つかるのでは?
・・という事で、

院長先生と熱いディスカッションをさせて頂き(笑)

患者様に許可をいただき
院長と僕とで一緒に血管造影をもう一度しました

・・・
二人の目になっても、なかなか大変だったのですが

SMA CA 
上腸間膜動脈と腹腔動脈撮影  通常の血液の流れとは異なる流れにガンのせいでなっている状態

“これだ!!”という
血管を3本見つける事ができました

腫瘍動脈 なんとか見つけることができた腫瘍動脈です・・・

細かな話になりますが・・・
肝臓内からは
左肝動脈から分岐するA4と呼ばれる動脈が
A7と呼ばれる動脈と吻合(結合)しており、
その枝から微小な腫瘍動脈が数本出ていました

また、総肝動脈と呼ばれる動脈から
直接、非常に微小な動脈が出て、
直接、癌を栄養していました

肝臓の外側に突出している部位は
肝臓を栄養する動脈でなく
十二指腸、膵臓を栄養する動脈から
栄養されている状態で、
カテーテルを挿入し、薬剤を流しました

一部、正常な臓器である膵臓にも薬剤が流れたので
完全な塞栓はできなかったのですが、
治療後、明らかな異常は出ず、経過も良好です

治療後
治療後、CTです

今回は、癌の全てに薬剤を
入れることはできなかったので、
もっと修業が必要ですが・・・

なんとか次につながる治療ができたのは
本当に良かったです

院長先生と一緒にでしたが
久々の血管造影で
どっと疲れました・・・が、

やっぱり、僕は血管造影の治療
が好きの様です(笑)

そして、患者様が
ほっとされる顔を見るのも
好きの様です

岩本内科医院では医師・看護師を募集しています。ご興味のお有の方は是非、ご連絡下さい!

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テーマ:
ジャンル:心と身体