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おはようございます。山口です。

今日ご紹介するのは、
肝硬変から肝がんを発症した患者さんです。
アンギオCT

近くの病院でRFATACEを繰り返し受けられていましたが、
このたび多発再発した為、セカンドオピニオンを求められて来られました。

C型肝硬変の患者さんで
肝硬変が進行し、胃・食道静脈瘤が出来ており、
いつ破裂してもおかしくない状態でした。

肝硬変になると、
なぜ、胃や食道に静脈瘤ができてしまうのかというと・・・

肝硬変になると、肝臓が線維化する為、
肝臓内で血流障害が起こります。

それによって、門脈(胃・腸から肝臓へ流れる血管)内の血液が肝臓へ流れにくくなってしまい
門脈中の血液が行き場を失うことで門脈内の圧が上がり、
門脈圧亢進症という状態になります。

門脈圧亢進症になると、
門脈内の血液が肝臓に行きたいけど、行けないから、
どうにかして、どこかに流れたい!!
と思い(笑)別の方向へ
新たな血管(側腹血行路)を作り、流れ出します。

この新たな血管が胃や食道の方に流れ、
静脈瘤を作ってしまったものが、胃・食道静脈瘤です!!

胃や食道だけでなく、痔が出来たり、ヘソの周りに静脈瘤が出来たりと・・・
色んな所に出来るのですが・・・
これが破裂すると、大量出血の危険もあります。

今回の患者さんはまさに、
肝硬変⇒門脈圧亢進症⇒胃静脈瘤が大きく発達し、
いつ破裂するかわからない状態でした。

ですので、まずは近隣の先生にお願いして、
EIS(内視鏡的硬化薬注入療法)してもらった後、
当院でアンギオCT施行し
多発再発したガンに対し、
全て門脈動脈同時塞栓療法を施行しました。
血管造影

治療後CT

これでひとまずは、肝臓内のガンは無くなりましたが、
これだけの肝硬変ですので、
また、いつ、どこにガンが出来てもおかしくない状態です。

今後も厳重に経過観察していきたいと思います。

岩本内科医院では、医師・看護師を募集しております。ご興味のお有りの方は、ご連絡ください。お待ちしています!

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