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おはようございます。

先日の血管造影の手術が計5時間かかってしまい、
さすがに腰が痛いです・・
こんな事を60歳越えてもやり続けていた初代ガンちゃん先生に
改めて感服します。なんでこんなに腰が痛いんでしょう? 
骨盤がゆがんでるのかな・・どなたか北九州でいい整体知りませんかー(笑) 
でも、若いから大丈夫です!

さて、本日ご紹介しますのは、肝臓から突出した肝臓がんの方です。
60歳代の方で、C型肝硬変症で他院で経過をみてもらっていました。
数年前に肝臓がんを発症し、治療を繰り返し受けられていた様です。
他院では血管造影下の治療である肝動脈塞栓術を
受けていたようですが治療効果に乏しく、
ネクサバールという抗がん剤を勧められ、他に良い治療はないか
ということで、岩本内科医院へ来られた患者様です。

造影CTで、早期相で白く、後期相で黒く見えるのが肝臓がんです。
肝臓の右下に肝臓の外側に突出した肝臓がんを認めました。
腹部造影CT

この肝臓がんは右の腎臓の高さくらいまでせり出していました。
この様に肝臓の外側に突出した肝臓がんは
破裂する可能性があるとても危険な癌です。
他にも肝臓内にばらばらっと転移を起こしている状態でした。

もちろん、山口院長と僕のタッグで治療です!
血管造影下CT (アンギオCT)を行いますと、
突出した肝臓がんは門脈造影下CTで黒く抜け、
肝動脈造影下CTでは一部白く染まりました。
血管造影

肝動脈造影下CTで癌が一部しか染まらない場合は、
その癌が肝動脈以外の動脈からも栄養されている事を疑います。
そこで、いくつかの他の動脈にそれぞれ挿入し、
撮影してみますと・・・腎動脈の根本から分かれている副腎動脈や
通常横隔膜を栄養する下横隔動脈の枝から
その肝臓がんを栄養していることが分かりました。

それぞれの動脈にマイクロカテ-テルを挿入し、
門脈動脈同時塞栓療法を行いました。治療しながら、
その効果を判定するCTをとりますと、突出した肝臓がんの右半分、
全体の70%には薬剤が貯留していましたが、
一部薬剤が貯留していないことが分かりました。が、
すでに限界の量の薬剤を使用していましたので、
一度終了となりました。
1回目アンギオCT

そして、約2週間後の今週ですが・・
ご本人の状態、肝臓の状態もだいぶ回復したので、
2回目の治療を行いました。
やはり突出した肝臓がんの左上側に薬剤が貯留していませんでした。
改めて、くまなく血管を探し、その欠けていた部分を埋める動脈を
見つけることができました。治療後のCTをお見せします。
2回目アンギオCT

治療前は黒く欠けていた部分に、パズルをはめるかのように、
白い薬剤がかっちりと埋まっているのが分かると思います。
これでかなりの治療効果が期待できます。

この様に、肝外へ突出した場合は
肝臓を栄養する動脈以外の動脈を引っ張ってくる場合も少なくありません。
複数の動脈で栄養されている肝臓がんで、
一部の動脈のみを治療しても、他の治療していない動脈から
癌は栄養されるので効果が期待できません。
この方の場合も、前医でなかなか治療が効かなかった理由の一つには
肝臓の外から栄養する動脈の存在に気づいていなかった
可能性も考えられます。お示ししたように、
アンギオCTはこういう判定にもとても有効で、
確実に肝臓がんに関与している動脈を見つけ、治療する事ができます。

今日も治療です。ガン張りますか・・・

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テーマ:医療・病気・治療
ジャンル:心と身体