‘一日一生‘という言葉があります。
一日を一生と思って悔いの無い様に全力で生きなさいという意味ですが、
父はまさにその様に生きてきたと思います。
このブログにもたまに登場してました
スウェーデン留学をしているがんちゃん先生の息子です。
今回の父の死で、父がたくさんの方々に支えられていた事を再認しました。
この場をお借りして、お礼申し上げます。有難うございました。
初代がんちゃん先生は一日一生のつもりで生きてきたと思います。
ですので、今回の様な急な経過でも、大きな悔いはそんなに無いと
私は思っています。
私も父と同じく肝臓がんの治療を、同じ道を選んだ者として、
いつも父が医院で、学会上で闘っている姿を見てきました。
父は最後の最後まで患者様のため、肝臓がんを世界から無くすため、
そして家族のために全力で生き抜きました。
まさに、戦場で立ったまま死んだ侍のようでした。
本当に大きな背中のまま逝ってしまったので、
その背中を想いながら、追いかけながら私自身も一日一生で
生きるしかありません。
5月15日、葬儀の翌日ですが、、
早速 肝臓がんの患者様を父の方法で
岩本内科医院の副院長先生と一緒に治療しました。
B型肝炎をもつ、まだまだ働き盛りの責任ある仕事をされている方です。
肝臓の左側に2 cm大の造影CTで染まる肝臓がんを他院で指摘されました。
当院でも手術をお勧めしましたが、
手術で何かあると会社に迷惑をかけるということで、
血管造影下、門脈動脈同時塞栓術を行うことになりました。
肝臓の左側にある結節は動脈相で白く造影され(CTHA)、
門脈相で黒く抜けており(CTAP)、また造影効果を時間を追って見てみると、
Corona様サインと呼ばれる肝臓がん特有のサインが出ており
肝臓がんと診断しました。

肝臓の右側にも血管造影で染まる腫瘍がありましたが、
血管腫様の染まり方をし、サイズもまだまだ小さいことから注意して
経過をみることになりました。
左側の肝臓がんに対しては、栄養している腫瘍動脈まで
細いマイクロカテ-テルを挿入し、門脈動脈同時塞栓療法を
副院長先生と私で行いました。

しっかりと薬剤ががんにつまっているのが分かると思います。
父の患者様への思い、態度、そして技術は岩本内科医院に
しっかりと受け継がれていると思います。
今後は副院長先生が院長先生になり、
息子の私も一員となり頑張っていくつもりです。
新しいスタ-トです。
今日も治療があります。さぁ、今日一日 ‘ガン張りますか’
--------------------------------------------------------------
◆ブログランキングに参加してみました。
皆様の応援がこれからの励みになりますので
よろしければ、下記バナーを1日1回、クリック頂けますと幸いです。
これからもよろしくお願いいたします。
◆にほんブログ村へ →

◆人気ブログランキングへ →


◆FC2 Blog Rankingへ →
