アメリカのDDWに参加して肝癌のセッションを聞きました。
アメリカは肝癌治療の中心は肝移植です。
ミラノクライテリアに合致する肝癌(3cm以下:3個、5cm以下:1個)で
10年生存率、肝移植で50%くらいです。
なぜアメリカで肝移植が発達したのでしょうか?






セッションを聞いてわかりました。
外科切除もTACEもRFAも悲惨な結果しか得られていません。
肝移植が受けられなかったらほとんどの患者さんは早期に死にます。
アメリカではなんとかして肝癌を治そうと努力している医者が少ないようです。
アメリカでも2万人あまりが肝癌で命をなくしますが、
移植が受けられなかったら十分な効果のある治療がまず受けられません。
移植は肝臓まで変えるわけですから成功すれば理想的な治療ですが、
多額の費用がかかりますし、一生、免疫抑制剤を飲まないといけないですし、
B型、C型に対する治療もしなければなりません。
私のポスターに興味を示して何人かのアメリカの若い肝臓を目指す医者が
来ましたがみんな驚いていました。

もちろん移植を否定しているわけではありませんが、
もっと真面目に肝臓がんと取り組んでもよさそうだと思いました。
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