来週の12日から、オーストラリアのブリスベンで開催される
アジア太平洋肝臓学会(APASL)で門脈動脈同時塞栓療法を
口演発表しますので、今週は忙しいのです。昨日も手術をしましたし
本日も2例手術がありますし、休みの金曜日にも1例します。
コアラとの再会を楽しみにしています。
以前アルコール性肝硬変の肝がんの治療の際に、コロナサインについて
ふれましたが、動画ソフトが修復しましたのでお見せします。
早期濃染結節が肝癌であるかどうかを確かめる大事なサインです。
肝癌は異常動脈(unpared artery)で栄養され、ドレナージ血管を
経て門脈にドレナージされる血行動態をもっています。
ですから、アンジオCTで造影剤を一気に流し40秒、その動きを
観察しますと(シングルレベルダイナミックCT)肝癌では
真ん中から染まりが始まり、真ん中の染まりが先に消えて、
ドレナージ血管を示すリング状の染まりが残り消えていきます。
このリング状の染まりをコロナと言い、肝癌に特異的です。
アルコール性過形成結節と肝癌の鑑別はとても難しいので
生検に頼る施設が多いのですが、生検でも難しい場合が少なく
ありませんし、もし肝癌でしたらAPシャントを作って後が困る
場合もあります。コロナサインはとても重要なサインです。
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