昨日、厄介な手術を済ませ、北九州肝腫瘍懇話会に
出席しました。回腸の神経内分泌腫瘍の肝転移と壊死結節の
切除例が提示され、少しの議論もありました。私が普段診ている
患者さんたちと比べ、ものたらない感じがしました。
火曜日、手術前の忙しい外来に、一人の若い男性が腹痛で抱えられるように
やってきました。上腹部に圧痛があり、腹膜炎などをおこしている所見は
ありませんでした。検査をしますとCTで回盲部に石灰化はありますが
腫大した虫垂などは見られず、胃カメラも問題なく点滴絶食で
外来で経過をみることにしました、炎症反応も陰性でした。
夕方6時に手術が終わり、患者さんをみますと、お腹の所見は変わらず
やはり腹痛が続いています。ある疾患を疑いそのまま点滴、絶食の入院を
してもらいました、
翌朝、診察しますと今度は右の下腹部に圧痛がみられ、急性虫垂炎の
所見が見られ、炎症反応も上がってきて、CTで腫大した虫垂と
糞石の嵌頓が見られ急性虫垂炎の診断で外科に送りました。

典型的な急性虫垂炎の経過です。最近は虫垂炎を見る機会が減りました。
しかし、一つ間違えば腹膜炎を起こしたりします。虫垂炎をきちんと
診断するのは意外と難しいのです。
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