昨日の外来には、釣り針を右手の拇指に深く突き刺した患者さんが
来られました。内科医ですので上手ではないよとお断りして
針先の皮膚を切開して、針先をペアンでしっかりつかみ、針元を
ペンチで切って、針先から抜きました。釣り針は返しがありますので
針元からは抜けません。
火曜日は、今までラジオ派治療(RFA)をくり返し受けてきた患者さん
でした。RFAをされた場所の周囲から、浸潤性に肝癌が広がり
左の門脈本管近くまで、門脈腫瘍栓が伸びていて、右葉にも肝癌が
ありました。


可及的にすべての肝癌をTACEしましたが、広がりが広すぎて
薬が足らず、門脈動脈同時塞栓療法まではできませんでした。

こうなると治療は難しくなり、腫瘍栓部に放射線をあてたり色んなことを
加えねばならなくなります。患者さんは主治医から突然にネクサバールの
話を持ち出されてあわてて私のところに来ました。
ヒートショックプロテインIというタンパク質がありまして、生体を
熱刺激から守るために体からでますが、それがある状態でガンがありますと
ガンの悪性度が増すという論文があります。
RFA時には完全にガンを壊死させねばなりません。
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