昨日の外来で、一人の40歳代の患者さんが、ある病院に
ずーっと肝硬変でかかっていたけれど肝癌が出来たと言われ
私のところに来られました。検査をしますと黄疸が10mgもあり
アルブミンやその他の肝予備能を示す指標もかなり低いのです。
CTで肝癌は肝臓中にぎっしりと広がっています。
こうなれば、積極的な肝癌の治療はできません。予後もきわめて
厳しいのです。その病院が紹介しようとしている別の病院の肝臓専門の
医師にお手紙を書き、私の診断どおりか早く確認しこれからかかる病院を
早く決めなさいと説明しましました。それにしてももう少し早く肝癌を
みつけてほしいものです。
木曜日の手術は、黄疸2mgでPT%,48%の
ひどい肝硬変の多発肝癌の患者さんでした。
肝臓の右左に多発肝癌がありました。


肝機能を考え2回に分け治療することにし
右葉のそれぞれの血管の末梢にマイクロカテーテルを進めて
右葉の多発肝癌はすべて少しかるめの門脈動脈同時塞栓療法しました。
患者さんはお元気で、早めに残りの治療ができそうです。
肝癌の治療はいつも肝機能を考えながら治療しなければなりません。
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