fc2ブログ
おはようございます。
今日から仕事です。一人外来が続きます。

15年前、亜区域塞栓術を続けてきた私は、その治療に
限界も感じていました。油性造影剤と抗がん剤の懸濁液が
流しすぎると門脈に流れ、肝梗塞の原因になることは
すでに分かっていましたし、それを利用して治療に応用した
論文もありましたが、亜区域レベルの治療で効果は私の亜区域塞栓術と
同程度でした。

マイクロカテーテルが進歩し、さらに末梢にカテーテルを挿入することは
容易になっていましたので、ある患者さんに。亜亜区域まで
マイクロカテーテルを進めて、門脈が十分にでるまで懸濁液を流し
末梢の栄養動脈をゼラチンスポンジで塞栓しました。

ALTは862まで上昇しましたが、2週間で正常となり退院されました。
この患者さんは、15年肝癌が再発することなく現在もご存命です。
門脈動脈同時塞栓療法後、15年無再発生存中の肝がん患者

これに意を強くした私は、アンギオCTを導入し、さらにこの治療の
精度を上げていったのです。
10年生存率も、ステージIでは57%となり、ステージIIと有意差ありません。
ステージI,IIでは、肝癌死がほとんどなくなりました。
究極のカテーテル治療です。

---------------------------------------------------------
◆ブログランキングに参加してみました。
 皆様の応援がこれからの励みになりますので
 よろしければ、下記バナーを1日1回、クリック頂けますと幸いです。
 これからもよろしくお願いいたします。

  ◆にほんブログ村へ    →  にほんブログ村 病気ブログへ

  ◆人気ブログランキングへ →  人気ブログランキングへ
   
                   人気ブログランキングへ

  ◆FC2 Blog Rankingへ   →  



テーマ:医療・病気・治療
ジャンル:心と身体