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おはようございます。
猛暑が続いています。熱中症に厳重注意が必要です。

火曜日の1例目は、C型肝硬変、肝がんで3年ほど経過を見ている
患者さんでした、2度典型的な肝癌門脈動脈同時塞栓療法で消して
来ました。初めからS5に2cm位の早期肝がんを示唆する結節があり
経過を見ていました。

今回、その結節の中に、早期濃染する小さな結節が出現しました。
nodule in noduleと言います。早期肝がんが典型的肝癌に変化した
とても重要なサインです。多段階発がん説のよりどろです。

アンギオCTしますと、S5の早期肝がんはCTAPでISOからややLOWで
CTHAでLOWを示し、その中にCTAPでLOW CTHAでHIGHになる
小さな結節を認めます。
アンギオCT
シングルレベルダイナミックCTしますと、内部の小結節は造影剤で染まっていき
消えていき、外側の結節の周囲にドレナージされるようにみえます。
典型的なnodule in noduleです。治療は門脈動脈同時塞栓療法
きちんとしました。
治療後

以前もブログに書きましたが、2000年から2007年の間、
650例以上の慢性肝疾患患者さんを丁寧にフォローして
115個の2cm以下の肝がんを見つけましたが
早期肝がんはたった8個しかなく、2例は切除してもらい
早期肝がんであることを確かめ、のこりは経過を見ました。
0.5~5.5年の経過で典型的肝癌になりましたが
その間、あまり増大せず、転移もしませんでした。フォロー中前結節なしで
典型的肝癌が出現してあわてて治療しなければならないことも多く
早期肝がんは癌の性質はなく、フォローしてよいのです。
細い針生検では早期肝がんの診断は難しいことも重要なポイントです。

今日も手術が2例あります。
ガン張りますか・・!!

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テーマ:医療・病気・治療
ジャンル:心と身体