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おはようございます。

昨日は、連休明けの忙しい外来を済ませて
手術に駆け込みました。

原発性胆汁性肝硬変(PBC)のおばーちゃんでしたが
しっかりされていましたが、動脈硬化が強くなかなか
肝動脈にカテーテルが入りません。やっと肝動脈に
カテーテルを入れて、CTHAを撮りますとS8に染まりが
ありますが、もうひとつ肝癌だと自信が持てません。
治療前

そこでシングルレベルダイナミックCTを撮ることにしました。
約40秒息止めをするのはかなり大変ですが、きちんと息を
止めてくれ、きれいなコロナを確認し、門脈動脈同時塞栓療法
しました。これで肝癌は消えます。

コロナは肝癌特有の現象で、肝癌は肝動脈で栄養され、
ドレナージ血管を経て門脈に血液がながれるという血行動態を
持っていますので、中心部分から染まった結節は中心部分から
造影剤が消えていき、ドレナージ血管を示す辺縁部分がリング状に
造影剤が残り消えていきます。このリング状の造影剤の残りを
コロナと言い、これがあれば肝癌と診断して良いのです。
治療後

PBCは治療方法の無い難病ですが、この方はまだまだ肝機能も
良く肝癌や食道静脈瘤をきちんと治療すれば寿命をまっとう
してくれそうです。あかるいおばーちゃんで長生きしてもらいましょう。

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テーマ:医療・病気・治療
ジャンル:心と身体