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おはようございます。

毎日のように、肝癌の患者さんが相談に来られます。

昨日は、若い2cm位の患者さんが、ある大学でTACEを受けて
苦しんだ後、さらに手術をするか、移植をするか主治医から
迫られて、相談に来られました。比較的きちんと亜区域TACEが
なされ、肝癌は死んでいるようでした。2か月後にCT検査で
経過をみるように、説明しました。

私も20年以上前は、亜区域TACEをしていました。切除標本で
検討しましたが、67%の肝癌は完全壊死をしていました。

今年は、残念な患者さんを二人経験しました。

一人は、肝癌で9年間お元気で、2,3回肝癌は再発しましたが
私の治療で、肝癌は消えたままでしたが、2月に発熱し
肺炎を疑い、胸部CTを撮りますと、心臓の後ろに半年前には
なかった、大きな縦隔腫瘍がありました。放射線治療の充実している
病院に送りましたが、肺小細胞がんで厳しいとのことでした。
胸写
CT  心臓の後ろに巨大な縦隔腫瘍


もう一人は、肝癌切除後10年間無再発だった患者さんです。
1年前の胸写では、右に古い胸膜炎のあとがあります。
今年は、フォローの意味で胸部CTを撮ってみました。
もう一人の胸写 
CT  胸膜に接する腫瘍>
すると、古い胸膜炎の後に接して、影がありました。
さっそく、呼吸器科に送りますと、肺がんステージIIIとのことで
手術よりは、放射線治療と抗がん剤治療をすすめるとのことでした。

昨年も胸部CTを撮っておけば良かったと思いましたが
保険医療を考えますと、そうそうCTは撮れません。

私の油断か、運命か、とにかく長生きしてくれることを
願っています。

さて、今日も手術が2例あります。
ガン張りますか!!
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テーマ:医療・病気・治療
ジャンル:心と身体