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おはようございます。

昨日も2例手術があり、身体が痛く、早く目が覚めました。

1例目は、佐賀から来られた高齢の女性でした。
佐賀の有名病院で、1年半の間、2cmから4cmになるまで
診断がはっきりとせず、AFP1890になり、治療しようと言われ
不信をいだいて。私のところに来られました。

先週来られて、ダイナミックCTで典型的な肝癌です。
もう4cmもあり、AFPも高値です。治療が急がれますので
予定が入っていましたが、昨日治療しました。

アンギオCTしますと、右にいくつかの転移巣(娘結節)が見られます。
すでに、ステージⅢです。治療はしっかりとしました。
アンギオCT メインの肝癌 CTAP CTHA
娘結節が見られます
メインの4cmの肝癌は、しっかりと門脈動脈同時塞栓療法しましたし
娘結節もすべてTACEしました。
メインの肝癌は門脈動脈同時塞栓療法を完全に施行しました
娘結節はTACEしました

当然のことながら、治療範囲も広くなり、使用したシスプラチンも
100mg近くになりましたが患者さんは、比較的お元気です。
しかし、再発のリスクは高いようです。

佐賀でフォローしていた医者の責任は大きいと思います。
癌は早期発見、早期治療が原則です。
2cmで見つかりながら、ぐずぐずしていてこんな状態になるまで
経過を診ました。ご本人も家族の方もしっかりされています。
なぜ、もっと早く治療しなかったのか不思議です。

日本の多くの内科医は、自分で画像を見ることをしません。
診断は放射線科、病理医にまかせ、治療は、ひとまかせにします。
自分で肝癌の治療をする人は、RFAをしようとします。
結果に責任を取ろうとしません。

肝癌でも早期治療は原則です、2cmいかの肝癌では、
私のところでは、5年生存率78%で、10年も58%です。
AFPも100以上になると、予後が悪くなります。佐賀の医者の
能力を疑います。

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テーマ:医療・病気・治療
ジャンル:心と身体