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おはようございます。

昨日は大変な手術が2例ありまして、5時間半かかり
今朝は身体がばりばりです。

1例目は、門脈腫瘍栓の治療です。
門脈腫瘍栓とは、肝癌が門脈の中に浸潤し、門脈を閉塞した状態です。
この患者さんでは、右の門脈本管が腫瘍栓で詰まっています。
アンギオCT 矢印が門脈腫瘍栓です

マイクロカテーテルを腫瘍栓の栄養動脈に挿入して、
門脈動脈同時塞栓療法しました。かなり大変な手術でした。
DSA 肝動脈造影 腫瘍栓栄養動脈造影
治療後 門脈が出るまで油性造影剤の懸濁液をながします

門脈腫瘍栓は、進行した肝癌でみられ、門脈が両方閉塞されますと
肝機能が急に落ちてきますし、肝臓中にガンが散らばる元になります。

治療は、一般的には、外科手術、放射線治療、抗がん剤持続療法などが
ありますが、私は、腫瘍栓栄養動脈の門脈動脈同時塞栓療法をします。
腫瘍栓栄養動脈を探すのはかなり大変ですが、アンギオCTがあれば
なんとかなります。かなり確実に腫瘍栓を殺せます。

この患者さんも腫瘍栓は消えてくれるものと思います。
2時間かかり、何本ものの、細い血管をさがしては、
CTを撮って確認するのは大変な作業でした。

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テーマ:医療・病気・治療
ジャンル:心と身体