先の肝癌治療の問題点で、ネクサバールの問題点にふれましたが
私の医院に来られる、患者さんの多くが、まだTACE(肝動脈塞栓術)
可能な患者さんが多いのです。
日本の多くの病院は、一つの大学の先生方で構成されていることが
まだ多いのです。例えば、この北九州地区の大きな病院は
九州大学がその支配下に置いています。
肝癌は、以前述べましたように、たとえ切除されても、はじめの
5年間に80%が再発してきます。再切除は難しくなりますので
どうしても、集学的な治療体制が望まれます。
その中心となるのが、カテーテル治療です。多くの大学では
放射線科の先生が行いますが、技術、体力、放射線被ばくのリスクのある
カテーテル治療を専門とする放射線科の先生は、わずかですし
放射線科の医師は、治療効果など患者さんの経過を
ほとんど見ません。
これでは、きちんとしたカテーテル治療はできません。
不思議なことに、病院を超えて患者さんを紹介しあうことも稀です。
必然的に、まだまだ治療できそうな患者さんが、ネクサバールで
漫然と経過をみられることになります。
また、日本の医局制度では、内科もそうですが実際にいろんな手技を
患者さんに行う若い医師は、短い間隔で病院を変わります。
自分のやったことの経過も十分に追えないのです。
これでは、きちんとした技術の習得はできませんし
そんなことをしていると、論文などをたくさん書く
医局の上の医師にはなれません。
システムの問題が大きいのです。
さて、今週もはじまりましたね。
ガン張りますか!!
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