昨日は、大きな大腸がん肝転移破裂の患者さんの手術でした。
右の破裂した大きな大腸がんは、ほぼ完全に治療しました。
休み明けで、外来も忙しくハードな日でした。

A:肝S6に12mmの肝がん B:治療直後 門脈像
C:治療直後CT D:現在のCT
今、門脈動脈同時塞栓療法の第2報を論文にまとめていますが
この治療の英語名は、Angiographic subsegmentectomy(AS)と
いいます。故奥田邦夫先生が名づけ親ですが、訳しますと
血管造影による亜区域切除となります。
肝がんは2cm以下で見つけても、17%にすでに
血管に沿った小さな転移巣があります。ですから
できるかぎり血管にそった治療が必要ですし、
肝機能を維持するために、低侵襲な治療が望まれます。
私の治療はできるかぎり抹消で、門脈動脈を同時に塞栓しますので
癌と狭い範囲の肝臓が血管に沿って壊死し、消えます。
理想的な治療です。
この患者さんは、肝硬変がひどく6年前に肝がんをASしましたが
現在もがん無しで、元気に来られています。
できれば、がんが小さいうちに、私の治療を受けられると
予後がよくなります。
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