昨日の手術は2例になりました。
以前から、ブログで紹介しいている巨大肝癌切迫破裂
肺転移の患者さんが、巨大肝癌を治療して、ネクサバール等で
経過を診ていましたが、肺転移や肝内の転移が、広がり
咳や、全身倦怠を訴えるようになり、一時、2000代に
下がっていたAFPも28000と上昇してきたからです。
肝動脈は消失していましたが、胆嚢動脈の末梢が
肝内転移の下部を栄養していて、1.6Frのマイクロカテーテルを
進め完全に門脈動脈同時塞栓療法しました。


右腎動脈から肝癌を栄養する動脈がありましたので
それも治療し、右横隔膜動脈から肝癌の一部と肺転移の一部が
栄養されていましたので、治療し、大動脈造影で、
下部大動脈からは、肝癌の栄養動脈はないことを確認して
右内胸動脈を調べますと、肝内転移の上部が栄養されていました。




内胸動脈の肝癌栄養動脈のみを治療し、腹壁にいく動脈は
温存しました。これで、肝内の総ての肝癌は治療しましたが
後は、広がった肺転移の治療です。



ネクサバールがもう少し効いてくれるとよいのですが
ほとんど効果がありません。全身化学療法で、肺転移が
消えた例を報告していますので、それも考えていますが
副作用を考えると、気が思いのです。
気管支動脈を塞栓したらどうなるかなあ・・。
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