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おはようございます。

日本中、世界中の肝癌を専門とする医者は
多くの肝癌は、多段階に発癌すると考えていますが
臨床的に、それを確認できる症例は意外と少ないのです。

2000年から8年間で、659人の慢性肝疾患の患者さんを
丁寧にフォローして、115個の2cm以下の肝癌を見つけて
きましたが、早期肝がんは、たった8個しかありませんでした。

火曜日の2例目は、肝癌切除後のC型肝硬変の患者さん
でしたが、肝S4に、いわゆるnodule in nodule(結節内結節、
乏血性の結節内に典型的肝癌がみられる状態)の肝癌がありました。
アンギオCTにて
CTAPで低吸収結節があり、CTHAでその中に1cm位の
多血性を示す結節があり、シングルレベルダイナミックCTで
コロナがみられ、肝癌でした。


1.6FのマイクロカテーテルをS4の末梢の末梢にすすめ
門脈動脈同時塞栓療法しました。
治療後DSA S4の末梢の枝にマイクロカテーテルを進めました

これでこの肝癌は消えますが、この患者さんは、色んな
結節がみられ、フォローが興味あります。
Nodule in noduleが見られると、多段階発癌の証拠と
されていますが、見る機会は意外と少ないのです。

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テーマ:医療・病気・治療
ジャンル:心と身体