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こんにちは。

土曜日の手術の写真をお見せしましょう。
治療前の肝動脈造影です。
治療前の肝動脈造影
前回、治療した部分の血管は消えていますが、
左葉側、横隔膜側には、腫瘍血管が累々と見えます。

S4、S7の細い栄養動脈に1.6Frのマイクロカテーテルを挿入し、
油性造影剤(リピオドール)と抗癌剤(シスプラチン及びエピルビシン)を
混ぜたものを流し、1mm角スポンジ細片で塞栓しました。

最後にS3からの細い栄養動脈に入れ、同様に塞栓しましたが、
破裂血管のようで2mm角スポンジ細片でやっと塞栓することができました。
S3の破裂点の栄養動脈
治療後の肝動脈造影
この2回で巨大肝癌の大部分はTACEすることが出来ましたが、
まだまだ肝内および肺に肝癌が残っています。

通常、油の造影剤は10ccぐらいに抑えるようにしていますが、
この患者さんは、緊急時ですので、計25ccの油性造影剤を使用しました。
抗癌剤もシスプラチン100mg、エピルビシン50mg使用し、限界です。

治療後のCTです。
治療後のCT
横隔膜側の液体の貯留部に油性造影剤が入り、破裂していることが、
確認出来ました。

一日遅れていたら、大変なことになっていました。
土曜日の午後にも関わらず、頑張ってくれたスタッフに感謝、感謝。

さあ、ガン張ってなんとか、この患者さんを退院させようと思っています。

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テーマ:医療・病気・治療
ジャンル:心と身体