一昨日、日経の夕刊に全国RFAランキングが載りました。
ブログでおわかりのように、ガンちゃん先生は
RFAに批判的です。RFAをしてもらった7人のうち
4人の肝癌患者さんが、RFAの合併症で亡くなられたからです。
最近も、京都から肺転移、骨転移のある進行肝癌の患者さんが
来られました。50代の女性です。
4,5年前、肝癌の外科切除を受けた後、腎不全が進み、
再発を繰り返し、そのつど、京都の有名大学や
東京の有名病院で、RFAを繰り返し受けていました。
ある日、肺転移が出現しましたと言われ、私を探して
来られました。
腎不全の指標のクレアチニンが4,3もあり、透析の
覚悟を確認して、私の門脈動脈同時塞栓療法をすることに
しました。肝癌はRFAをしたところから、肝臓中にひろがり
肺転移、骨転移をしていました。
1回の造影剤の使用量を70cc前後におさえ、2回に分けて
門脈動脈同時塞栓療法をしました。


すると、肝内の肝癌は、もちろん消えましたが、
肺転移も消失しました。骨転移も小さくなったようです。
胸水がすこし溜まりましたが、現在クレアチニンは3.9で
まもなく退院です。


Cancerの論文にも書きましたが、私の治療は、クレアチニン
2までが対象ですが、この患者さんは、肺転移まで生じ
まったなしの状態でしたので、透析の可能性を説明し
治療しました。
私の治療で、肺転移が消失した肝癌例は、この方で
3例目です。1例は20年前、癌と化学療法で報告しましたが
治療後、NK活性が上昇するとともに、肺転移が消失し
なんらかの、免疫機能が関与したことが示唆されました。
本来なら、RFAを受ける前に、私のところに来て
欲しかったです。
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