間寛平さんがCMや雑誌や広告などで、
前立腺がんの早期発見と適切治療ということで
『50歳になったら、年に1回はPSA検査を!』などと
最近よく耳にするようになりました。
専門外ですが、私の恩師、奥田邦夫先生をこの病気で
亡くしましたので、興味のあるがんの一つです。
前立腺がんは、男性ホルモンに関係が深く、抗男性ホルモン剤
が効果をしめしますので、日本では、このお薬にたよる傾向が
強いのですが、このがんで死亡が多いアメリカでは
すこし、治療方法がちがいます。
アメリカ人は、男性機能を重視しますので
早期のうちは、放射線治療と抗男性ホルモン剤の併用を
行い,効果があれば、1~2年でホルモン剤をやめます。
放射線治療は、内放射線治療と外放射線治療があります。
内放射線治療とは、放射線をだす針を、前立腺にうちこみます。
診断には、前立腺特異抗体(PSA)の測定が、簡便です。
ホルモン剤が効果がなくなると、骨転移がおこり
予後が厳しくなります。
Aさんは、B型肝硬変を私がみていましたが、
前立腺がんは、他の泌尿器科で、ホルモン治療を受けていました。
ある日、腰痛を訴えしらべてみますと
腰椎、恥骨に転移がみつかりました。


転移部に放射線治療をしてもらい、強い抗がん剤治療を
うけましたが、副作用がつよく続けられませんでした。
こうなると、ステロイド剤の投与ぐらいしかなく
あきらめるしかないのですが、ホルモン剤を再開
してみますと、PSAが低下し、正常となり
現在のところ、お元気です。
進行癌の治療は、やってみないとわからないところが
あります。あきらめないでガン張りましょう。
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