私の患者であるIは、
いつも、しかめつらをして
薬をもらって帰っていきます。
たまには、検査ぐらいしろよと言っても
黙ったまま、しかめつらをして帰って行きます。
ある日、検診で胸写がひっかかったと
言って来ました。
胸部CTを撮りますと、右の上肺に
1.0cmくらいの結節影がありました。

肺がんにしては、やけにクリっとしているなと思った
ガンちゃん先生は
いやがるIに、強引に胃腸の検査をしました。
すると、胃の上の方の大弯(外側の方)に
大きな潰瘍がありました。

生検をしますと、
signet ring cell carcinoma(印かん細胞がん)がでました。
肺転移のあるステージⅣの胃ガンと思いましたが、
胃は切除してもらうことにしました。
約1カ月後、退院して切除をお願いした外科の先生の
お手紙を持って来ました。
幸いに胃がんはステージ1aの一番早期な胃ガンで、
肺の結節にはPETの取り込みはなく
経過を診ることにしましたとのことでした。
見直しますと、
肺の結節には少しですけど石灰化があり、良性の結節のようです。
印かん細胞ガンは胃ガンの中では
一番たちが悪くステージ1aでなければ、
治りにくいガンです。
Iは命拾いをしました。
運の良い理由とは・・・この続きがまだまだありますので、
次回にお話しいたしますね。
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