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おはようございます。

梅が可憐に咲く頃になりましたね。
梅


今日は先日お話しました「早期肝ガンについて」の追加をします。

先週末の肝血流動態イメージ研究会に出席し、がっかりしました。
ほとんどの肝臓専門の先生方が「早期肝ガン」について
十分には理解されていませんでした。

昨年出来た「早期肝ガン」のコンセンサスは
久留米大学の神代先生をはじめとする、
世界の肝臓病理の大家が10年近く、討論を積み重ね作り上げたものです。

神代先生の著書『Pathology of Hepatocellular Carcinoma』によれば
「早期肝ガン」は血管新生のない結節で、
境界不明瞭で、間質(門脈内)浸潤のあるものとされています。
これが、昨年の『Hepatology』に載りました。
(★『Hepatology』とはアメリカ肝臓学会の機関誌で肝臓学では
 一番権威のある雑誌です。)
大事なことは、「早期肝ガン」は組織的には
異型結節(Dysplastic nodule)と同じなので
組織学的には、区別がつかないのです。
間質浸潤が唯一、鑑別点なのです。

ですから、細い針生検では門脈域が取れませんので
ほとんど「早期肝ガン」の診断は出来ません。

「早期肝ガン」では、間質浸潤があるため
門脈域が減り、門脈血流も減ります。

当医院にもあります、「アンギオCT」で
門脈造影下CTで、門脈血流が減り、(少し黒く見えます)
動脈造影下CTで、動脈血流が増えていないこと(白くならない)が
「早期肝ガン」の診断に役に立ちます


なにかを変える、変わるということは、容易ではなく
前向きに患者さんにとってよりよい診断や治療法を考え、
実行していくことは、とても難しく
現実との差を大きく感じます。

例えば、患者さん自身も大きな病院や大学病院の権威を一番に考え、
自分自身の判断が甘いような気がします。
アメリカでは、一人ひとりの医師の治療成績や治療方法を
十分に調べてから自分の判断で医者にかかることが普通です。


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テーマ:医療・病気・治療
ジャンル:心と身体