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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

心地よい日曜日の朝です
早起きして、コーヒーを淹れて、
記事を書いています

こういう忙しさに追われない時間、
大切ですね
ありがたい


今日、ご紹介の進行がんで私が治療している患者さまは

中国地方から来られている肝臓がんを患う患者さまです

今から一年くらい前が、最初の治療です

この方の最初は、
すでに癌が進行しすぎていて、
肝機能もChild C、肝不全


腹水は貯留し、体も痩せ、
最初の治療のための入院で、うまくいかないと
地元に帰れないかもしれないと思えるくらいの状態
でした

それらも説明しご理解された上で、
“あきらめない”で治療を続けたいとのことで、
治療
に踏み切りました

前医では、もう緩和ケアを当然、すすめられていました

まず、破裂の危険がある病変には、門脈動脈同時塞栓療法
そして、カテーテル留置を行い、
肝動注化学療法を導入


非常によく効いてくれて、現在に至ります
今では、腹水もだいぶ減り、
体重も、筋肉でだいぶ増えたとご本人は仰っておりました

さて、今回も治療しましたが、
1年の経過で、どうしても治療の薬剤を貯めることが難しい癌の場所がありました

肝臓のがんは肝動脈から血液をもらいますが、中には肝動脈以外からも血液が供給されている場合があります

これをうまく見つけるのは、一つの腕の見せ所なのです

左右の横隔膜の動脈も評価し、それでも完全には埋まらず、
今回、内胸動脈を評価しました


内胸動脈とは
胸の前側を肩辺りから、おへその皮膚まで伸びている動脈です

医学用語としては、Left or Right Internal thoracic artery、略してRITA(ライタ)、LITA(リタ)と呼ばれたりする動脈です

心臓のバイパス手術で使われることがある動脈です

胸の上の方は、脳に到達する動脈が複数出ているので
あまり触りたくないのですが、
丁寧に、内胸動脈を評価したところ

LITA 左の内胸動脈から分岐する細い枝が
肝臓内にある癌の薬剤が欠けていた場所に入っていることが分かりました


スライド2

丁寧に、その動脈までカテーテルを挿入し、治療しました

内胸動脈の治療の注意点は、
もともと皮膚まで到達する動脈なので手前で薬を流すと
皮膚に薬が届き、合併症が起こり得ます


もし、治療する場合は、
癌の枝までちゃんと挿入してからでないと
少なくとも塞栓はしてはいけません


岩本内科では、アンギオCTで大丈夫か確認しますので、
自信を持って、治療できます


結果的に、治療後の写真では
しっかり薬で埋める事ができました


スライド5

1年前、あきらめずに
覚悟して、治療を受けに岩本内科に来て下さったお陰で、
“いま”があります


本当に厳しい状況では、なかなか難しい場合もありますし、
治療をうけることだけが、良い事ではなく、覚悟し受け入れる事もとても
大切なことではあるのですが・・・


このような経過の方を経験すればするほど、
あきらめずに治療することの大切さを学びます


こういう治療の時は、小さくガッツポーズです♪

さて、時間になったので、
朝、焼き立てのパンを出してくれるパン屋さんが近くにありまして、
ちょっと買いに行ってこようかなと♪
家族はまだ寝てます・・

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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

春の陽気で心地よいですね
今日は、朝から散歩しつつ、
近くのパン屋さんまで朝ごはんの買い出しに行ってきました

肝臓がんに対して点滴や内服の薬が
どんどん拡がって、使われるようになっていますが、

肝臓がん治療における職人的な治療というのは無くなりません

ですが、点滴や内服の治療が拡がれば拡がるほど、
職人的な技術を学ぶ医師が少なくなる可能性があります
それが、少し心配です


外科切除
ラジオ波焼灼療法
そして、カテーテル治療

どれも高い技術が必要で、
修練が必要です


これまでの日本の肝臓がん治療を発展させてきた先人たちの
技術、知識をちゃんと受け継いで、
そして、伝えていかないといけません


さて、
本日ご紹介は、
一つずつ一つずつ丁寧に行う
カテーテルの治療 肝動脈化学塞栓術

岩本内科では、その質を高め
門脈動脈同時塞栓療法と命名されていますが、

関東からの患者さまです

再発を指摘され、治療をさせて頂きました

MRI検査では一つの癌だけを指摘されていたのですが、
カテーテルを使ったCT検査では、
数ミリの小さな病変を含めると4個


スライド2
スライド3

それを
ひとつずつ丁寧に、アンギオCTで確認しながら、
癌の動脈を見つけ、
門脈動脈同時塞栓療法を行いました

肝臓がんは一旦、癌が出てくると
繰り返し出てくる可能性のある癌ですので、
出てきたときに確実に、かつ、肝機能を落とさずに
治療していく必要があります


スライド7

治療後のCTでしっかりと薬剤が貯留しているので
今回もこれでOKです

丁寧に、一つずつ

技術、知識、経験の伝承です




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みなさま、こんにちは
2代目ガンちゃん先生です

先日、クリピュアという医療雑誌から
取材を受けました

癌治療において、何を大切にしているか
いろいろ、話をさせて頂きました


また出来上がったら、お知らせいたします

本日、ご紹介は、

門脈動脈同時塞栓療法の治療紹介です

他院で、ラジオ波治療をされていましたが、
再発し、
当院にご紹介いただきました

九州他県からのご紹介です

癌は、
S7に1cm大1個
S1/7に3cm大1個

スライド3

計2個のステージ3の肝臓がん
です

S1/7という場所は非常に
カテーテル治療が難しい場所の一つです

血管造影をしても、ほとんど癌の影をとらえることはできません

スライド2

ですのでアンギオCTを行い、評価します

肝臓の血管は、肝硬変になるとぐにゃぐにゃ蛇行してきますので、
マイクロカテーテルを挿入するのが非常に難しくなります

丁寧に、一本ずつ癌の動脈を同定していき、
挿入していきます


スライド4
スライド5
スライド7

そして、薬剤を流します

治療後、しっかりと薬剤が貯留していることを確認し
終了です

スライド8

門脈動脈同時塞栓療法は、癌の完全壊死を目指します
うまく、薬が入っているのを確認できて良かったです!


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みなさま、こんばんは
2代目ガンちゃん先生です

今日は5件の治療を終えました
少し時間ができたので、ブログを書く時間にしました
・・

なんか、明るい話題が欲しいですね

戦争がいまだに続くし、
コロナはまだまだ終息しませんし、
増税だとか、物価が急騰だとか
暗い話が多すぎます

ただでさえ、心前向きに毎日を過ごすのは大変なことですが、
こんなにネガティブな事が多いと、押しつぶされてしまいます


こういうとき
気付けばネガティブな事を思っていたり、
気付けばネガティブな言葉を発しがちです


毎日、寝る前に、一日を振り返ってみると、
ありゃ、今日はネガティブな言葉ばかり出てたなとか、
ネガティブな考えばかりで過ごしたなとか、気づくことがあります・・


みなさんは今日はどうでしたか?

人生の幸福度を上げるためには、
幸福な考え、言葉が多い方が良いに決まっています


もちろん、毎日がハッピーな事ばかりではありませんので、
簡単には、幸福な考え、言葉ばかりで過ごすことは難しいと思います

ですが、ここが人生のポイントだと私は思っているのですが、
ハッピーな事ばかりではない中で、
どれだけ、幸福な考え、物事のとらえ方、言葉を出して過ごすことができるか、試されているのではないのかなと私は思います


私自身も、なかなかうまくいかず、いつも反省するばかりです・・・

さて、本日ご紹介させて頂くのは

薬物療法が全盛期の肝臓がん治療での局所カテーテル治療の大切さを示す症例です

薬物療法が現在、8種類使えます
そうなると、薬剤をいかに繋げて長生きして頂くかという
薬剤シーケンシャル治療というのが主流
になります

シーケンシャルとは、繋げるとか続けるという意味です

ですが、肝臓がんの場合は、薬剤だけでなく
カテーテル治療など局所治療(ロコリージョナル治療)も非常に発達しております


ですので、私が思うに、
薬剤だけのシーケンシャル治療ではなく、
局所治療も組み込んでシーケンシャル治療をしていくことも
肝臓がん治療には非常に重要ではないかと思います。


薬剤-局所治療のシーケンシャル治療です
・・なんて命名すべきか、薬剤ロコリージョナル・シーケンシャル治療かな

たとえばこの患者さま、
もともと前医で
今から10年以上前から肝臓がんの治療をされておられました
今から4年前に薬物療法(レンビマ)が開始され、
効果が出にくくなったため、3年前に当院にご紹介頂きました


門脈動脈同時塞栓療法を行い、癌を見かけ上ゼロの状態にできましたが、
また再発、別の薬剤(テセントリク+アバスチン)の開始のため、
前医で再度加療されておりました


1年以上経過し、また病変が制御できなくなったため、
レンビマに切り替えられ、
岩本内科に再度ご紹介いただきました


今回、また血管造影を行いまして、
癌の評価を行いました

スライド2

肝臓S4とS3に3cm大の癌
そして、小さな転移病変を認めました
ので、

スライド3

カテーテルで選択的に門脈動脈同時塞栓療法を行いました

スライド6

また薬物療法の再開を検討していきたいと思いますが、
薬物療法が開始されて4年以上経ちます
その中で、間でカテーテル治療を挟むことによって、
癌をゼロに近い状態にし、リセットすることでまた薬物療法が継続できる

肝臓がんには、
薬剤-ロコリージョナル シーケンシャル治療が重要なんだと感じます


ちょっとネーミングセンスが無いので、薬剤-ロコリージョナル シーケンシャル治療(仮)にします・・・(笑

さて、明日は土曜日の岩本内科の外来です
コロナはまだまだ多いです
ガンばりますか

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みなさま、こんばんは
2代目ガンちゃん先生です

年始、早々、
大忙しです

まず、コロナ
今、多いです
風邪症状の方がとにかく多い

岩本内科の感染外来でも
陽性率は6割から7割
くらいです

初期は、発熱と咽頭の痛みを訴える方が多い印象です

インフルエンザは、ほんの少しおられるかなという感じです
お一人、コロナ陽性+インフル陽性の方もおられました

Withコロナになっていますから、制限はありません
ご自身で感染予防をしながら、お過ごしいただくしかありませんが、
それにしても、感染外来が多くて、
医療サイドは大変です


本日は、
肝臓がんに対する球状塞栓物質を使った血管塞栓術のご紹介
DEB-TACE
と呼ばれる手技です

もともと、肝臓がんのカテーテル治療血管塞栓術は
リピオドールとゼラチン塞栓物質を使ったTACE(C-TACEと呼ばれます)
が主流ですが、

球状塞栓物質を使ったDEB-TACEというのもあります

抗癌剤をよりじわじわと放出してくれる塞栓物質で、
海外の論文では、
C-TACEとDEB-TACEの効果を比較すると
ほとんど変わらず、副作用が少ないという結果が以前でたこともあり、
海外では頻繁に使われる治療
です

ですが、日本の質の高いカテーテル治療でのC-TACEでは、
DEB-TACEと比べて、
より治療効果が高いという報告も出ていたりします
ので、

私自身も基本的には、癌を完全に制御したい場合には、
C-TACE
岩本内科ではその質を高めた門脈動脈同時塞栓療法
を選択します

ですが、
肝障害が少ないなど安全性の高いDEB-TACEも必要な際は使用します

今回、DEB-TACEを選択した患者さまは
ステージ3の肝臓がん
6cm大と4cm大の大きな癌を有する方で、
80歳を超えていて、ご高齢でもあることから、
肝臓に大きなダメージを与えたくなかったので、
DEB-TACE
を選択しました

スライド3

DEB-TACEを行うときでも、
やはりマイクロカテーテルは選択的に癌の動脈に挿入するように
私はします


ゆっくりと塞栓物質を投与し、
動脈の流れが、止まったら治療終了とします

スライド3
スライド4

DEB-TACEの場合は、
癌の大きさが一定の大きさあった方が
治療効果が高いと言われています

これは、癌の大きさが小さくなると、
癌の血管も細くなってしまい、
DEB-TACEで使用する塞栓物質がうまく入っていかないため
と考えられています

肝障害はほぼ出現することなく加療ができました

塞栓術に関しても、
色々な状況に合わせて使用するのが良いと
私は思っています

ベストな治療をそれぞれの患者さまに届けたい


今年もそれを心に
毎日、ガンばりたいと思います

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