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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしですか?
コロナが落ち着いて、
多くの方が海外や国内でも旅行に行っているみたいですね

この後、感染者が劇的に増えなければ、
コロナは終息と考えて良いでしょうが、どうなることやら・・・

私は、最近、スポーツのテニス
にハマっているので、
ゴールデンウィークもテニスを・・
体を動かすのは、やっぱり良いですね♪


さて、
本日ご紹介させていただくのは

乳がんの肝臓への転移がみられる患者さま

全身の抗がん剤治療が効かなくなり、
当院に問い合わせ
がありました

たしかに、肝臓全体にがんが拡がっている状態で、
今にもすぐに肝不全に陥る可能性があります

スライド2

スライド3

準緊急的に、カテーテル留置を行い、
肝動注化学療法
を開始しました

カテーテル留置術では、
肝臓の動脈に薬剤が流れるように
カテーテルを留置するのですが、

肝臓の動脈は、単純では無くて、
肝臓に到達するまでに、胃や腸やすい臓の動脈が
枝分かれしています

それらの動脈に抗がん剤が流れてしまうと
不要な合併症が起きる可能性があるので、
流れない様に金属コイルと呼ばれるもので、塞栓します


コイリングという処置です
これが、なかなか慣れるまでは、難しい処置で、
カテーテル留置の難易度を上げている要因の一つ
です

動脈の太さに合わせて、適切な大きさのコイルを選んで、
塞栓していきます

スライド4
スライド5
スライド6

最近は、少しやり方を変えて、
電気でコイルを離脱することができるデタッチャブルコイルという
新しいコイルを使うようにしました

テルモという医療器具会社のアズールと呼ばれるコイルです

マニアックな内容ですが、このコイルだと、自分のタイミングで
コイルを離脱させることができるので、
非常に安全に処置を行うことができます


金属のコイルが、ワイヤーの先端についていて、
動脈の中で、グネグネと曲がります
自分が離脱したいときに、微量の電流を流すと、
金属のコイルが外れ、動脈内に残すことができます

電流を流さない限りは、ワイヤーにくっついたままなので、
やり直したいときは、ワイヤーを引いて、再度、コイルを入れることが可能です

医学の進歩に感謝です

この方も、
右胃動脈、後上膵十二指腸動脈、胃十二指腸動脈を
コイリングして、
カテーテル留置を行いました


スライド7

手技を安全に、迅速に、的確に行う、、とっても大切なことです
腕を磨き、
新しいものを常に取り入れ、進化し続けなければなりません


さて、ゴールデンウィークは、私ももう少しお休みなので、
テニスをしつつ♪
今月から始まる、怒涛の講演、発表ラッシュに備えたいと思います




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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

人には限界を超えてもガンばりたいときがあります

がん治療においても
標準的な治療はもうほとんど無いのは
じゅうぶん分かってはいるんだけど、
誰かのために、もう少しだけでもガンばりたい

そう思うときがあります

そして、そう思うのは当然なことだと思います

もちろん、医学も万能ではありませんので、
限界はありますが、
私は、そういう患者さまの切実な思いを無下にはしたくない
ただただそう思います


そして、
癌カテーテル治療は、
その思いに応える、治療でありたいと思います


去年から使い始めた
ReMAPと呼ばれる新しい動注用留置カテーテルは
そういう思いに応える治療デバイス
かもしれません

カテーテルを挿入できる動注用ポートなのですが、
理論上、どの動脈、血管にも
カテーテル治療を繰り返し行うことができます


先日、私が訪問させて頂いた奈良県立医大の先生が
このReMAPを開発してくださいました

もともと、私自身はReMAPの元となった
久留米中央病院で開発されたSystem-iという治療方法を、習得していたので
ReMAPの登場以来、よく使っております

まだ日本国内でも限られた施設で使われる程度ですが、
非常に可能性のある医療デバイスだと思います

ご紹介する患者さまにも、ReMAPを使って治療しています
非常に稀な悪性腫瘍を患われ、
一般的な治療方法ももはやなく、
前医でカテーテル治療を受けられていた状況で
岩本内科医院に来られました


肝臓内に多発する癌があるのですが、
肝動脈以外にもたくさんの動脈から癌が栄養されています
これに対して繰り返し、持続的にいろいろなカテーテル治療を行うには
ReMAPの他ありません

中肝動脈、
スライド7

左胃動脈から分岐する左肝動脈
スライド6

左下横隔動脈
スライド4

右下横隔動脈
スライド3

中副腎動脈
スライド2

腸からの肝臓内の癌への動脈
スライド5

これらそれぞれを治療します

ReMAPで治療するのは
通常の手技に比べるとだいぶ難しくはなりますが、
やれないことは全くありません

治療する側は、ちょっと大変で、きついだけです・・笑
患者さまの負担はだいぶ少ないと思います

この患者さまも
基本的には月に一度程度、4日だけ入院し、出来る限り、時間を大切に過ごされています

岩本内科は、治療するということだけでなく、あらゆる面から
患者さまのガンばりたいを
支える医院でありたいです


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みなさま、おはようございます

新年度が始まりまして、
気持ち新たにガンばっている
2代目ガンちゃん先生です

ずっと忙しいので、
節目で切り替えていかないと、疲れちゃいますので。

相変わらず、大変な治療が続いています
やっぱり、全国で治療が不能、難しいと言われた患者さまが来られる
岩本内科ですので、

そう簡単な症例は来ず、
大変な方が多いですね


本日、ご紹介する方は、
関東地方で日本のがん治療の中心の一つの病院からご来院された
肝臓がんの患者さま
です

点滴や内服の抗癌剤治療をこれまで行ってこられた方です
治療が困難となり、岩本内科に問い合わせがありました

肝臓がんに対する今の抗癌剤も非常に優れた効果を示しています
中にはずっとそれでうまくいく方もおられますが、
多くの場合は、途中で厳しくなってきます

それは仕方のないことではあるので、
カテーテルを使った治療で、そこから挽回できるチャンスもまだあります


今回、来られた方もそんな患者さまです

ステージは4A、門脈腫瘍栓、多発の状態
薬物療法は効かなくなり、
カテーテル治療はしたいけど、
動脈が難しくなかなか治療が行いづらい状態
です

スライド3

血管造影を行うと、
肝臓にいく動脈の最短ルートが閉塞、
腸の動脈の迂回路を通って、肝臓に動脈が入っておりました


スライド2

最難関の一つです

それでも難なく、それぞれの病変を治療

スライド4
スライド6

加えて、持続動注化学療法用の
新しい留置カテーテルReMAP
を挿入

このReMAPなら、理論上、
どの病変、どの血管にも
カテーテル治療が行えます


スライド8

今後は、このReMAPから治療を行います
治療後、問題なく
退院となりました

抗癌剤の治療を繰り返し、治療がむずかしくなると
治療をあきらめることになりかねません


現状を理解し、治療が難しくなる覚悟、あきらめも
心を守るためには必要なこともあるのですが、

本当にもう終わりなのか、カテーテル治療で挽回できないか、
考える必要性はあるように思います


そんな場合は、ぜひお問い合わせ頂きたいものです

できることを、丁寧に、あきらめずに
行い続ける

さて、本日も治療です
ガンばりますか


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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

最近の外来事情ですが、
コロナはだいぶ減ってますね
一方で、インフルエンザの方が、
特にお若い方で感染されてる方がおられるようです

みなさん、ご注意ください


先週は、静岡で
講演させて頂く機会
をもらいましたので、
行ってきました

少し時間があったので、
富士山を見にいきました
恥ずかしながら、ちゃんと富士山を見に行ったことが
無かったので、
やはり日本一の山の雄大さに感動しました


今日は、肝臓がん治療の最近の流れのお話を・・・

最近の肝臓がん、特に進行肝臓がんの治療の流れとして、
カテーテル治療と
抗がん剤治療を組み合わせていく治療戦略が試みられています

レンビマやテセントリク+アバスチンなどの薬物療法を行い、
その後、カテーテル治療を加えて、
また、薬物療法に戻るという流れです


肝臓がんは肝臓内の病変をいかに制御するかが非常に重要です
カテーテル治療だけ、薬物療法だけでは、
制御しきれないこともあり、
それらを組み合わせ治療で解決しようという考え方です

この患者さまもそのような考え方で治療を開始しました

肝臓の右側に10cm大、その他多数の肝臓内の転移病変を認める
肝臓がん
です

スライド3

スライド2

レンビマを開始し、全体的な血流を落とし、
その後カテーテル留置を行い、
肝動注化学療法 New FP療法
を行っております

この様に肝臓の端っこに癌がある場合には、
横隔膜の動脈も肝臓内の癌に血流を与えるので、
横隔膜の動脈に対しては門脈動脈同時塞栓療法を行いました

スライド9
スライド10

この後、肝動注化学療法を続け、
良いタイミングでレンビマを再開したいと思っています

3-4か月の経過で癌ゼロを目指して治療を行っていきます
癌ゼロに持っていけない場合は、
この後、テセントリク+アバスチンなどの他の薬物療法に
いったん切り替えていきます

ベストな治療の探求は続きます


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みなさま、おはようございます
2代目ガンちゃん先生です

寒いですね
だいぶ岩本内科の感染外来も落ち着いてきているみたいで、
コロナの陽性割合も2割くらいにまで落ちてきました

今回は公の感染対策が行われない中で、感染が落ち着いてきたということなので
多くの方が感染したことによる集団免疫で、
感染が低下してきたということであれば、
これから、オミクロン株に関しては、拡がることが無い、
そんな状況になれば良いのですが・・・

本日、ご紹介させていただきますのは、

岩本内科がある北九州の他の総合病院から
ご紹介いただいた肝臓がんの患者さまの経過です

去年の秋ごろでしょうか
ご紹介頂きまして、

その時は、
肝臓の右の上側に8cm大の肝臓がん、
他にも肝臓内に複数の転移がある状態


通常の治療ガイドラインでは、
多くの場合、テセントリク+アバスチン併用療法が使われますが、

この方、自己免疫性疾患と呼ばれる、自分の免疫が自分を攻撃してしまう
いわゆる膠原病を患っておられる方で、
前医の先生がテセントリクが使用できないと判断され、
当院にご紹介してくださいました


テセントリクは、自分の免疫を活性化させて癌を攻撃させる薬剤ですので、
膠原病を患う方に使用すると、膠原病が悪化するリスクがあるので、
基本的には使用できません

ご紹介いただき、
早速、カテーテル留置を行い、
肝動注化学療法 New FP療法
を導入

速やかに、腫瘍は縮小
癌の中に、白い薬剤が貯留


スライド3
ほとんどの癌は動注療法(New FP療法)でやっつける事ができておりますが、一部残存があるので、
今回、仕上げの治療をさせていただきました

動注化学療法を行う場合には、
カテーテル留置という手技を行い、
いつでも、繰り返し、持続的に、薬剤が流させる仕組みを作ります

カテーテル留置を行うと、上記の通り、繰り返し、持続的に薬剤が流せるのですが、
基本的には肝動脈の手前から薬剤を流すので、
薬剤が流れやすい場所と流れにくい場所というのができてしまいます

流れにくい場所に癌があると、
その場所の癌は残ってしまう可能性があります


そういう場合に、
岩本内科では、門脈動脈同時塞栓療法を行います

反対側の足の動脈から、薬の貯留が不良な癌の部分を埋めるために、
一本ずつ、癌の動脈を見つけ、
門脈動脈同時塞栓療法を行っていきます

こうすることで、“癌ゼロ”が狙えるのです

今回は、右下横隔動脈の枝、肝動脈A6,A3などそれぞれマイクロカテーテルを挿入しまして、
治療を行いました


スライド4
スライド5
スライド6

ただ、動注療法を行うだけでは、
すごくうまくいく場合でないとなかなかうまくいきません
やっぱり、工夫が必要なのです

スライド7
結果的に、きれいに薬が欠けていた場所に薬がうまく貯留していることを確認しました

肝臓がん治療に関して、薬物療法が日本、世界で主流になっていますが、
カテーテル治療という腕の必要な治療で、癌ゼロ
“任せて頂けたら、いい仕事します”
という気持ちです

さて、今日は、
大学で研究を行う日ですが、

夜は、ウェブで講演です

大阪でカテーテル治療を熱心にされている
大阪赤十字病院の喜多先生、
奈良県立医大の放射線科教授の田中先生
天理よろず病院の谷口先生方と一緒に
カテーテル治療と薬物療法について話をさせて頂きます

スライド8

充実した一日になるよう、
本日もガンばりますか

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