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ガンちゃん先生が行なっている肝臓がんの治療を
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本日もご訪問頂き、ありがとうございます!
今日は肝臓がん以外の癌を考察してみたいと
思います
多くの癌患者さんが
医学の発展により
数十年前に比べると
格段に長生きできるようになりました
(それでも、まだ十分ではありませんが・・・)
そんな中、
いまだに攻めあぐねている
癌がいくつかあります
その一つは・・・
膵臓がんです・・・

膵臓がん患者さん全体(早期から進行期を含めて)でみると
5年生存率は約10%です
5年生きられる方が10%
・・・・きわめて予後不良な癌と言えます
なぜ、こんなにも低いのでしょうか?
それにはいくつか
膵臓がん特有の問題点が
あります・・・
一つ目は
ステージIと呼ばれる最も早期な状態でも
5年生存率が50%台であること
・・・多くの患者さんが手術を受けても再発してしまう点
二つ目は
手術が可能な状態で見つかるケースが
膵臓がん患者さん全体の
30%程度・・・
つまり、多くの方が
手術が出来ない状態でしか
みつけられない点
・・・
膵臓は身体の中で
最も深い部位にある臓器です
そして、胃などの後ろに隠れて存在します
健診などでお腹の中を検査するには
腹部超音波検査・・いわゆるエコー検査をします
膵臓はお腹の奥にあって、
エコー検査でも、膵臓全体を把握するのは
けっこう技術がいります
また、膵臓がんでは
ハイリスクグループがうまく設定できていません
ハイリスクグループとは
そのグループだと、癌が発生しやすいと
分かっているグループの事です
肝臓がんの場合は
肝炎ウイルス、アルコール多飲などの
方は肝臓がんのハイリスクグループとなりますので、
厳重に肝臓をチェックできます
膵臓がんでは
喫煙、糖尿病、慢性膵炎、肥満
などがハイリスクグループと言えますが、
まだまだ重要なリスク要因が分かっているとは言えません
ですので、膵臓がんを
早期のうちに見つけることが難しいのです
三つ目は
膵臓がんに効果の
ある治療薬剤が
あまり無い点
ここ5年くらいで
ゲムシタビン、S-1などの新しい抗癌剤
mTOR抑制剤と呼ばれる分子標的薬が
膵臓癌に対して効果を示していますが
膵臓癌はやはり抗癌剤抵抗性の癌と言えます
その原因も基礎的には
色々と研究されてはいますが
患者さんにつながる結果はまだまだ出てきていません
ソラフェニブ(血管新生阻害剤)は
肝臓癌で効果を示しましたが・・
膵臓癌においては
どの血管新生阻害剤も効果を示しません
膵臓癌の問題点を
いくつか挙げましたが、
どれもかなり解決するのは難しいのが現状の様です
解決には
臨床に沿った基礎研究が必要だと思います
膵臓という臓器を知り
そこから発生してくる癌がどういう性質を持っているものなのか
癌細胞だけでなく、
膵臓癌を構成する癌以外の細胞の特徴の把握
・・・この辺りが鍵になるのではないかと思います
岩本内科医院では、医師・看護師を募集しております。ご興味のお有りの方は是非、ご連絡下さい。お待ちしています。



今日は、膵炎についてお話します。
膵臓の炎症を「膵炎」といいます。
大きく分けると急性膵炎と慢性膵炎の2つがあります。
いずれも、こわい疾患です。
前回、お話しましたように
膵臓は消化吸収に必要な酵素をだします。
急性重症膵炎では
この酵素が、膵臓の外へもれてきます。
蛋白質や脂肪を、溶かすものが外へもれてくるのです。
生命にかかわります。
慢性膵炎では
消化吸収の酵素や糖代謝のホルモンが減り、
消化吸収障害や重症糖尿病をひきおこします。
◆主な原因は・・・
アルコール 脂肪の過飲過食、胆石、膵管胆管の通過障害や
特発性(原因不明)があります。
◆診断方法は・・・
血液や尿中の酵素の値やエコー CTが役立ちます。
最近、自己免疫性膵炎というものもわかってきて、
IgG4という蛋白質が診断に役立ちます。
◆治療方法は・・・
急性膵炎のときは
大量の輸液 絶食 膵酵素阻害剤の投与などをおこないます。
慢性膵炎では、消化酵素の投与、
糖尿病の治療などをおこないますが
禁酒や食生活の改善が大切です。
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以前、日々の診療からの中で「膵ガンについて」
お話したかと思いますが、
今日は、膵臓についてお話したいと思います。
膵臓は、胃の裏側にあり、
細長い臓器ですが、重要な臓器です。
消化吸収に必要な酵素、
例えば、糖分を分解するアミラーゼ、
たんぱく質を分解するトリプシン、脂肪を分解するリパーゼ、等を
膵液として、十二指腸に分泌します。(外分泌機能)
また、膵臓は内分泌臓器としても重要です。
膵臓の中のランゲルハンス島というところの
β細胞からは、インシュリン
α細胞からは、グルカゴンというホルモンを出し、
血糖の調節になくてはならないものです。
ソマトスタチンというホルモンも出します。(内分泌機能)
ちなみに、ソマトスタチンは、他のホルモンを抑える
作用もあります。
これらは、すべて糖尿病と関係があります。
最近、膵ガンは年々増えており、
年間2万人以上の日本人が膵ガンで死亡されています。
ちなみに膵臓ガンの症状は、
背中や腹部の痛み、体重減少、黄疸等がありますが、
症状が出ると、進行していることの方が多いようです。
最近は、エコー、CT、MRIの進歩で
膵臓をかなりきれいに診ることが出来ます。

膵管が、拡張していたり、膵臓にふくろ(のう胞)があると、
もっと詳しく膵臓を調べる必要があります。
年に一度位は、エコーやCTを撮る必要がありますが、
糖尿病の患者さんは、必ず、チェックをして下さい!
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